Call of Cthulhu : Dark Corner of the Earth
クトゥルフ神話系ゲームの最高峰。
ここまでクトゥルフ神話に捧げられたゲームは他にないと思います。
■ 序盤
時は1920年代のアメリカ。
主人公は探偵としてインスマスに調査に向かいます。
『インスマスを覆う影』と同じく、バスに乗ってインスマスに降り立ち、ギルマンホテルに泊まります。
当然そこで……。
■ 神話用語とクリーチャー
直球のクトゥルフ神話作品だけあって、登場する神話用語が山ほど出てきます。
ダゴン秘密教団、ナコト写本、アーカム、悪魔の岩礁……。
それだけでなく、深きもの、イスの偉大なる種族、ダゴン、ハイドラ、ショゴス、飛行するポリプと言ったクリーチャー達が圧倒的表現力で登場します。
■ SAN値
TRPGの『クトゥルフの呼び声』をシステムに採用しているため、それらクリーチャーや死体や神話系アイテムを見続けていると、画面が歪んだり、白く霞んだりして、SAN値が下がっていき、最後には発狂したり、自殺したりします。
しかも、SAN値は数値としては現れないので、状態をよく把握してプレイしなければなりません。
呼吸や荒くなってきたり、心音が早くなってきたり、画面が歪んできたら狂いかかっているのです!
そして……状況に耐え切れなくなったそのときに、武器として使っていたはずの銃の向く先が……。
■ 効果音とBGM
作品を盛り上げる役割を見事にこなしています。
雰囲気を壊すことなく、読者を世界に引きずり込みます。
虫が大量にわいている下水道でのカサカサ音は気味悪いですし、SAN値が下がったときには少女の笑い声が幻聴として聞こえてきたりします。
物語のラスト付近になると、か細いフルートのBGMが聞こえることも……。
夜中に一人、ヘッドフォンで視聴するのをお勧めします。
海外の作品なので手に入らないよ、と思われるかもしれませんが、時々AMAZONのこちらに在庫が入ります。