怪盗による冒険活劇Zigguratのクトゥルフ神話要素


 
 微エロな怪盗漫画『Ziggurat』。
 女の子怪盗によるオーパーツ収集、という形で物語が進むのですが、そこにクトゥルフ神話ネタが登場します。
 特に燃える系の冒険活劇が好きな男性読者にはぜひ読んで欲しい作品で、2015年11月現在、五巻まで発売中。
 連載の進みは遅いですが、第一話と最新話付近はこちらの公式ページで読めます。
 
 関連:Ziggurat - コミックヴァルキリー 公式サイトへようこそ!
 
 
 
 
 関連記事:クトゥルー神話×怪盗もののエンタメ漫画『Ziggurat』!
 
 
  クトゥルフ神話要素抜き出し

  1巻
  ・「おはよう 無貌のファラオ」:無貌のファラオとはニャルラトテップのこと。ベリル女史が、日本のピラミッドの中にあった隠されたご神体をそのように形容した。
  
  2巻
  ・「やぁ… なんと美しい姿だ まるで輝くトラペゾヘドロン」:輝くトラペゾヘドロンとは、ニャルラトホテプを召喚するためのキーアイテム。ベリル女子は、黒の棺から取り出した真球をそう呼んだ。(ただし、トラペゾヘドロンとは偏方二十四面体=凧形二十四面体、あるいはねじれ双角錐のことを言うため、真球を形容する言葉には相応しくないが、黒き棺から取り出して輝くもの故に、そう形容したと思われる)
 
  関連:輝くトラペゾヘドロン(wikipedia)
  関連:凧形二十四面体(wikipedia)
  関連:ねじれ双角錐(wikipedia)
 
 
 ・「…犬…? まさか追手の最古参を使うなんて…」:ティンダロスの猟犬のこと。
 
  関連:ティンダロスの猟犬(wikipedia)
 

 
 
 ・「…ロングの化け物が居るんだ 魔法の杖の一本くらいあってもいいよな…!」:ロングとは、フランク・ベルナップ・ロングのこと。『ティンダロスの猟犬』を書いた作者。つまり「ロングの化け物』とはティンダロスの猟犬のこと。
 
  関連:フランク・ベルナップ・ロング(wikipedia)
 
 
 ・「あの山は 何だ…?」:狂気山脈。
 
  関連:狂気山脈(wikipedia)
 
 
 ・セーラム海野:セーラム(セイラム)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州に実在する土地。魔女狩りで有名。クトゥルフ神話作品で時々言及される。なお、「セー・ラ・ムゥ・海野」は「セーラームーンの」というネタ(のはず)。
 
  関連:セイラム(wikipedia)
 
 
  3巻
 ・レムリア、ムー:両者とも架空の大陸。伝奇小説やオカルト系で言及されることが多い。もちろん、クトゥルフ神話作品にも多く引用される。
 
  関連:レムリア(wikipedia)
  関連:ムー(wikipedia)
  
 
 ・「レムリアはイースという肉体を持たない霊的な種族であり 慎重に選定した自分に近い波長の相手に時間をかけて浸透し 彼らの体を一時的に借りる事で行動を起こしている」:イースの大いなる種族のこと。

  関連:イースの大いなる種族(wikipedia)
 
 
 ・「ならばこれはあの水棲人(ディープワン)の仕業だ」:セーラム海野のこと。ディープワンとは、『インスマスを覆う影』で有名な深きもののこと。セーラムが泳ぐ姿の脇腹にはエラが描写されている。
 
  関連:深きものども(wikipedia)
 
 
  4巻
 ・「上手い言い回しだ その目で見る狂気山脈はどんな風だ?」:南極大陸に突然現れた山脈の形容。
 ・「まるで時計うさぎか銀の鍵だな」:銀の鍵とは、クトゥルフ神話で有名なアイテム。ドリームランドに行くための道具。
 
 
  関連:銀の鍵(wikipedia)
  
 
  5巻 
  ・「地底の爬虫人類か…」:クトゥルフ神話要素なら蛇人間のこと。



  
 
 おまけ:『Feuerig(フォイエリヒ)』のクトゥルフ神話要素
 
 MISS BLACKの大人向け作品である『Feuerig(フォイエリヒ)』に収録された『The Midnight Heart』にもクトゥルー神話要素が登場します。
 
 ・「財団が誇る遺失技術 ティンダロスの猟犬と言ってね」:ティンダロスの猟犬。上記『Ziggurat』に登場するティンダロスの猟犬と同じデザイン。また、主人公のブラックハート、財団やもう一つの遺失技術(ナイルの守護者)なども、『Ziggrat』に再利用されている。(あるいは、もとから『Ziggurat』の構想があり、それをこの短編で使ったという可能性も)
 
 関連:ティンダロスの猟犬(wikipedia)