雨鐘の空、落ちるとき
■ 制作&HP
O+
http://oplus.kakurezato.com/
※ プレリリース第二版がダウンロード可能になっています。
■ 内容
『鳥鳴きの森』のシナリオライターが脚本、イラスト、スクリプトまですべて一人で行っている個人作成の伝奇ビジュアルノベルです。
「九頭竜」を信仰する雨鐘村にフリーのカメラマンが訪れるところから物語は始まります。作品のホームページにも書かれているように、クトゥルフ神話が作品のベースにあるようです。
■ プレリリース第二版の感想
作者のおうがさんは、雨鐘の空の制作指針の一文で、このように書いています。
伝奇やホラーを題材にした昨今のヴィジュアルノベルはアクションを重視した物をよく目にします
が、この「雨鐘の空、落ちるとき」はゴシックホラーに近い話になっています。
現在の伝奇ものの主流はアクションメインのエンターテイメントだと思います。
特殊能力に目覚めた主人公達が、その力を使ってバトルを繰り返すタイプの作品です。
ライトノベルなどで主流となったエンターテイメント的なアプローチなのですが、伝奇要素は記号に近く、その分怖さが失われている現状があります。
ですが、「雨鐘の空、落ちるとき」は従来の意味での伝奇──つまり、ホラーに軸をおいた作品を目指して制作されているようです。
「九頭竜」をまつる「竜鎮祭」。
石碑に刻まれた不思議な印──。
謎のトレンチコートの男。
意味深なタイトル……。
さりげに過ぎる生活の中に少しずつ入り込む伝奇要素が将来的な崩壊を予感させ、じわりじわりとプレイヤーの心をむしばんでいきます。
祭りの当日には、どんなカタストロフィが起きるのか──。
散らばる伏線がどのように結ばれるのか。
期待したくなるじゃありませんか!
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■ 鳥鳴きの森
最後に、この「雨鐘の空、落ちるとき」と世界が同一の作品を挙げさせていただきます。
制作:Creative Creators
http://www.crcr.jp/
鳥鳴きの森 作品ページ
http://www.crcr.jp/torinakinomori/torinaki_index.html
※ ダウンロード販売は650円です。ライトノベルを一冊買うのと同じですので、クトゥルフ神話作品を読む価格としてはお値打ち物だと思います。
キャラクターの名称をごらんになるだけで、「ああ、クトゥルフ神話ものだな」とわかることでしょう。
主人公には、蓮田啓司。
友人に、井高公康。
それらの名前が表すように、『鳥鳴きの森』はハスターに注目した作品になっています。