ニャル子さんクトゥルフ神話ネタ全部解説「第6話」
■ クトゥルフネタ全部解説
・『守りたいものがあるなら自分にだって抗う』:ツイッターで教えていただきました。ワイルドアームズ2のオープニング『Resistance Line」(歌:麻生かほ里)からの引用のようです。
・「ちなみにクトゥルーの出しているゲームハードはエックスオスと言ってこう書きます。ゾス。クトゥルーが地球にやってくる前に滞在していたという星の名前です」:クトゥルフ神話における地名(星名)。偉大なるクトゥルフはゾス【Xoth】から来たとされる。
・「カルコサコンピューターエンターテインメントは、ゲームハードHS3を作っている会社ですよ」:カルコサとはクトゥルフ神話における地名。邪神ハスターは、ヒヤデス星団にある古代都市カルコサにあるハリ湖に住むとされる。
前回、HS3をフサン【Hsan】との関連を推測しましたが、これ単に「ハスター【Haster】」から子音を二つ採用したと考えた方がシンプルでいいかもしれません。
・「Xoth731は巨大サーバーからユーザーの脳内に直接ゲームデータを送信して、バーチャルリアリティなゲーム体験ができるニューマシン」:ラヴクラフトの作品『クトゥルフの呼び声』では、海底都市ルルイエが浮上した時、感受性の高い者たちが奇怪な夢を見た。(要するに、クトゥルーが地上に出ると毒電波が飛ぶ)
ニャル子さんでは、それをルルイエにある株式会社クトゥルーから発信されるダウンロード形式のヴァーチャルリアリティ体験ゲームという形のオマージュにした。
ここ、クトゥルフ神話好きだと凄く唸れる上手いパロディだと思う。
なお、『インスマス年代記(下)』にも、体験型ゲームを扱ったクトゥルー神話作品が掲載されている。タイトルは『ディープネット』。
・「深きもの」:『インスマスを覆う影』にて登場するクリーチャー。蛙と魚の間の子のような姿、つまるところ半魚人のような容貌をしている。
『インスマスを覆う影』のダイジェストを1分30秒ほどで簡単に見たい場合、面白くミュージカル風にしたこの動画がオススメ……と言いたいところだけど、英語だし、やっぱり一度は読んだ人向けかも。
・「いあいあ! ハス太」:「いあ! いあ! はすたあ!」はクトゥルフ神話においてよく登場する表現。「いあ! いあ! ◯◯◯◯」の場合、◯◯◯◯を賛美や崇拝する場合に使われることが多い。
女性ニャル様(ニャルラト先生)がちょこっとだけ登場する四コマ漫画『ぱら☆いぞ』ではネタとして扱われ、こんな風に使われている。
格闘ゲーム『カオスコード』では、クティーラの必殺技の叫び声に。こんな感じ。
余談だが、這いよれ!ニャル子さん・ハス太(ハスター)名状しがたいオンリーイベント「いあいあ はすたあ」というのが企画されている模様。
・「ハスターの印(イエローサイン」」:ハス太が持っているのはハスターの印と呼ばれるもの。拡大画像はこちら。
・「LOVECRAFT水着」:二つ合わせてラヴクラフトとなる水着。
あと、クトゥルー神話で水着といえば、クトゥルフ女体化の先人『うらにわのかみさま3』の表紙が有名か。
・「ニャルラトホテプらしく夜に這い寄ってみました」:ニャルラトテップの別名『這い寄る混沌』から。
■ 追加分
・「MEAD」:一時間も立たないうちに追加。ツイッターで教えて頂きました。左上にあるお酒、ミードとは蜂蜜酒のこと。クトゥルー神話には「黄金の蜂蜜酒」として登場。有名な飛行クリーチャーであるバイアキーを召喚するときに使われる。当ブログのおすすめ蜂蜜酒はこちらにまとめてます。
・「変身時の色」:ツイッターで教えて頂きました。仮面ライダーオーズの変身をモチーフとしているのですが、色は「クワガタ・トラ・コンドル」で「ク・ト・ル」=「クトゥルー」を意味しているようです。
見落としているクトゥルー神話関連ネタがあれば、コメントなどでよろしくお願いします!
関連リンク:ニャル子さん元ネタwiki
関連リンク:「這いよれ!ニャル子さん」6話に登場したパロディの元ネタを分かる範囲でまとめてみた