クトゥルフ神話から見たイニストラードを覆う影
マジック・ザ・ギャザリングの新エキスパンション『イニストラードを覆う影』(Shadows over Innistrad)が発売されました。
イニストラードという世界自体ホラーをテーマにしているようですが、どうもこのタイトルは、ラヴクラフトが書いた『インスマスを覆う影』(The Shadow Over Innsmouth)を意識してそうです。
日本語表記も英語表記も合わせているだけでなく、登場するカードもそれっぽいのが含まれています。
以下、カードリストを眺めていて見つけた、クトゥルフ神話ネタからヒントを得たと思われるものを。
◆ 瓶詰の脳(Brain in a Bottle)
ミ=ゴの脳缶っぽいイラストとデザイン。
クトゥルフ神話に登場するミ=ゴ(ユゴスからのもの)は、科学や医療技術に優れており、人間の脳を缶に入れて運ぶお話があります。
よくネタにされ、ミ=ゴの脳みそハント!というカードゲームもあるほど。
◆ ギトラグの怪物(The Gitrog Monster)
ギトラグの怪物は巨大カエルみたいなクリーチャーです。
クトゥルフ神話におけるカエルクリーチャーと言えば、ツァトゥグァとゴル=ゴロスなのですが、それよりも巨大トカゲ神のボクラグ(Bokrug)と名前が似ている気がします。
ちなみに、ギトラグはGitrog。
◆ グールという種族
マジック・ザ・ギャザリングにはグールという種族が登場します。
イニストラードを覆う影にも登場しているのですが、ゾンビの一形態、アンデッドクリーチャーとしてのグールです。
クトゥルフ神話のグールは、屍肉と地下を好む犬顔ヒューマノイドという感じ。
これは名前だけかもですね。
◆ 腐臭ネズミ
なぜこのカードが? と思うかもしれません。
このカードについてはフレーバーを御覧ください。
「壁の中にいるんだ。聞こえないのか?」とあります。
これ、ラヴクラフトの「壁の中の鼠」がフレーバーのネタだと思います。